集英社 90年の歴史

集英社 90年の歴史

集英社/2017年8月8日発行/A4判/上製本(横組)/函装表紙布クロス

集英社の社史です。装幀及び本文組版を担当。函は題簽が特色2色、函背下部の社章が空捺し。表紙は布クロスにつや銀の箔捺しと表4の社章が空捺し。数年にわたって制作に関わった、思い出深い一冊です。

鉄人28号 少年 復刻大全集 UNIT 5

鉄人28号 少年[オリジナル版]復刻大全集 UNIT 5

復刊ドットコム/2017年7月15日発行/A4判/A4 & A5並製本/函装(外函、内函、)

画像はボックスの外函と内函です。ボックスの装幀のほか、A4判の冊子の表紙、扉、資料頁、奥付などの一部本文組版を担当。外函と冊子は4色+特色1色、内函は2色、いずれも表面加工はグロスPP。

鉄人28号 THE NOVELS

鉄人28号 THE NOVELS

横山光輝 原作

瀬名秀明 芦辺拓 田中啓文 辻真先

小学館クリエイティブ/2012年12月20日発行/四六判/セミハード/カバー装

装幀、本文組版を担当。装画は小泉和明プロダクション(小泉和明、佐々木一)。カバーは4色に表面加工がグロスニス。帯は2色。

つげ義春の温泉

つげ義春の温泉

つげ義春

ちくま文庫/2012年6月10日発行/A6判/並製本/カバー装

つげ義春氏が訪れた温泉で撮影した写真に文章と漫画(一枚絵)をまとめたものです。本文組版も担当しています。編集者との打ち合わせの際に、つげ氏からと温泉の生写真がたしか数百枚入った大きな封筒を渡されました。おそらくそんなに丁寧には保存されていなかったようで、写真は擦り傷が多く、その雑然とした感じがまたよいなぁと思いながら一枚一枚見入っていました。制作の始まりはまずは写真の裏に鉛筆?で書かれた地名を参考にしながら、写真を地域別に分別することでした。結構書かれていないものもあり、担当編集者のAさんと相談しながら確定してゆく作業は中々難儀したようにと覚えています。そういえばこの時は本文の印刷に立ち合っています。

劇画一代

激画一代

梶原一騎自伝

小学館クリエイティブ/2011年2月7日発行/四六判/並製本/カバー装

装幀、本文組版を担当。カバーは4色に表面加工がグロスニス。帯は1色。ちばてつや氏のインタビューを収録。

ゆらりうす色

ゆらりうす色

やまだ紫選集

小学館クリエイティブ/2009年12月26日発行/A5判/並製本/カバー装

装幀及び本文頁のデザイン、着色を担当。『性悪猫』『しんきらり』に続く「やまだ紫選集」の3冊目にして完結巻。

しんきらり

しんきらり

やまだ紫選集

小学館クリエイティブ/2009年11月25日発行/A5判/並製本/カバー装

「やまだ紫選集」第2作です。俳人、齋藤愼爾氏による「「しんきらり」は、氏のライフワークになることは間違いあるまい。題名は主婦歌人として活躍している河野裕子氏の「しんきらりと鬼は見たりし菜の花の間に蒼きにんげんの耳」からとったという。」と帯文(帯裏)あり。

性悪猫

性悪猫

やまだ紫選集

小学館クリエイティブ/2009年10月25日発行/A5判/並製本/カバー装

装幀のほか、本文組版も手がけています(漫画部分のぞく)

『性悪猫』はやまだ紫選集の第一冊目として刊行されました。第二冊目、三冊目として『しんきらり』、『ゆらりうす色』が続きます。三冊が刊行された翌年、お祝いをしようということで編集者のKさん、そして中野晴行さんと一緒に、やまだ紫さんのパートナーである白取千夏雄さんを訪ねて京都へ行きました(懐の寂しかったわたしは深夜バスで向かいました。若かった……)。そしてやまだ紫さんと白取さんのお二人がよく通っていたというお店で落ち合い、乾杯をしました。白取さんはやまだ紫さんの笑顔の写真が入った小さなサイズの額をテーブルに立てて、時折視線を送りながら嬉しそうに飲んでいらっしゃいました。その後、確か『性悪猫』の重版が決まったときも今度はKさんと二人で京都へ行き、同じ店でお祝いをしたはずです。長い間闘病されていた白取さんは2017年の3月に亡くなられています。

杉浦茂の摩訶不思議世界へんなの…

杉浦茂の摩訶不思議世界

へんなの…

中野晴行 編

晶文社/2009年3月25日発行/A5判/並製本/カバー装

装幀の他、本文組版も担当しています。装幀では杉浦茂さんの漫画の楽しさ!をとことん表現することに挑戦しました。とはいえ口絵に四色で杉浦さんの仕事を多く載せることが決まっていたので予算がなかなか厳しかったですが、常に全体をハンドリングしながら上手く着地させることができたと思います。カバーは二色ですが杉浦さんが活躍していた初期の時代のちょっと印刷の悪い雰囲気を取り入れて、楽しげな雰囲気を演出しました。また、表紙は一色ですが、薄茶色のOKサンドカラーを選択し、根気よくコマの中から探し出した杉浦漫画の様々なキャラクターをシルエットで全体に配しました。とにかく手間をかけて丁寧に丁寧に制作した思い出深い一冊。