食卓の音楽

食卓の音楽

杉﨑恒夫 歌集

六花書林/2011年9月22日発行/A5判/並製本/カバー装

装幀のほか、装画のイラストレーションも描いています。カバーは特色3色、表面加工はニス。帯は特色2色。

杉﨑恒夫氏の第一歌集(沖積舎)の新装版です。六花書林より刊行された杉﨑恒夫氏の歌集としては『パン屋のパンセ』に続く歌集です。こちらもロングセラーで多くの人の手にとられ、読み継がれている歌集です。

東京震災記

東京震災記

田山花袋

河出文庫/2011年8月20日発行/A6判/並製本/カバー装

『哀史 三陸大津波』に続いて震災関係の本の装幀を手がけました。装幀に使用している写真は手持ちの当時の生写真で、右奥に〈浅草十二階〉が崩れている様子が見えます。

哀史 三陸大津波

哀史 三陸大津波

歴史の教訓に学ぶ

山下文男

河出書房新社/2011年6月30日発行/四六判/上製本/カバー装/丸背

カバーは2色で表面加工はニス。帯は2色。2011年の東日本大震災の後に刊行されました。11日の当日は事務所の前の明治通りを夜遅くまでずっと人が連なっていたのを覚えています。

劇画一代

激画一代

梶原一騎自伝

小学館クリエイティブ/2011年2月7日発行/四六判/並製本/カバー装

装幀、本文組版を担当。カバーは4色に表面加工がグロスニス。帯は1色。ちばてつや氏のインタビューを収録。

パン屋のパンセ

パン屋のパンセ

杉﨑恒夫 歌集

六花書林/2010年4月28日発行/A5判/並製本/カバー装

装幀のほか、装画のイラストレーションも描いています。カバーは特色3色、表面加工はニス。帯は特色2色。

杉﨑恒夫氏の『食卓の音楽』(沖積舎)に続く第二歌集です。ロングセラーで売れ続けているいる人気歌集です。レンガを一つ一つ描くのがとても大変だった記憶が。こういった雰囲気のスヰートな装幀も結構好きで多くはないですが内容を鑑みて時折つくります。このテイスト、この歌集にはとても合っていたと思います。また『パン屋のパンセ』や続いて刊行された第一歌集(沖積舎)の新装版『食卓の音楽』(六花書林)などの装幀を例に、こういった雰囲気の装幀でという依頼が度々くるようになったのも、この歌集が広く読まれた結果だと思います。

ゆらりうす色

ゆらりうす色

やまだ紫選集

小学館クリエイティブ/2009年12月26日発行/A5判/並製本/カバー装

装幀及び本文頁のデザイン、着色を担当。『性悪猫』『しんきらり』に続く「やまだ紫選集」の3冊目にして完結巻。

しんきらり

しんきらり

やまだ紫選集

小学館クリエイティブ/2009年11月25日発行/A5判/並製本/カバー装

「やまだ紫選集」第2作です。俳人、齋藤愼爾氏による「「しんきらり」は、氏のライフワークになることは間違いあるまい。題名は主婦歌人として活躍している河野裕子氏の「しんきらりと鬼は見たりし菜の花の間に蒼きにんげんの耳」からとったという。」と帯文(帯裏)あり。

下沼日誌

下沼日誌

小野澤繁雄 歌集

六花書林/2009年11月7日発行/四六判/上製本/カバー装/丸背

自分の中で引きの装幀を作りたいという思いがあり、それを実行にうつした初めての装幀かもしれません。とても気に入っています。カバーは2色でつや消し銀の箔捺し、加工はニス。帯は1色です。

性悪猫

性悪猫

やまだ紫選集

小学館クリエイティブ/2009年10月25日発行/A5判/並製本/カバー装

装幀のほか、本文組版も手がけています(漫画部分のぞく)

『性悪猫』はやまだ紫選集の第一冊目として刊行されました。第二冊目、三冊目として『しんきらり』、『ゆらりうす色』が続きます。三冊が刊行された翌年、お祝いをしようということで編集者のKさん、そして中野晴行さんと一緒に、やまだ紫さんのパートナーである白取千夏雄さんを訪ねて京都へ行きました(懐の寂しかったわたしは深夜バスで向かいました。若かった……)。そしてやまだ紫さんと白取さんのお二人がよく通っていたというお店で落ち合い、乾杯をしました。白取さんはやまだ紫さんの笑顔の写真が入った小さなサイズの額をテーブルに立てて、時折視線を送りながら嬉しそうに飲んでいらっしゃいました。その後、確か『性悪猫』の重版が決まったときも今度はKさんと二人で京都へ行き、同じ店でお祝いをしたはずです。長い間闘病されていた白取さんは2017年の3月に亡くなられています。