鷗外の遺産 1
林太郎と杏奴
小堀鷗一郎 横光桃子 編
幻戯書房/2004年11月19日発行/A5判/上製本/函カバー装/絹表紙/角背
諸事情あって中途から、というか付物を決定する必要がある直前に装幀作業に参加しました(ですから一巻には真田の名前が装幀者表記にありません)。表紙は絹表紙に赤と黒の箔押し二種です。函は斜めにカットされています。表紙の意匠は大正4年に籾山書店より刊行された森鷗外の『雁』の赤表紙、青表紙の装幀を引用しており、赤と赤の表紙はそれぞれ2巻、3巻に反映されています。制作の中で故小尾俊人氏と関わることができたのはよい経験でした。