先日、事務所にお越し頂いた資生堂の文化企業部のK氏に『アーカイブと美術史──『資生堂ギャラリー七十五年史 1919-1994』を編集執筆された綿貫不二夫さんにお話を伺う』(AMSEA、2020年)をお送り頂く。『資生堂ギャラリー七十五年史 1919-1994』を初めて目を通した時はその細部の情報まで徹底的に書き込む姿勢に驚いたものだけど、それもさもありなんという一次資料に徹底的にあたあった編集姿勢を確認することができた。四十代はこのほん本の編集に捧げたとのこと。
2021年6月26日(土)
閉業する馴染みの鍼灸院へ行くもダブルブッキングだった。諦めて退店。新たに通う候補としていた店の予約をとって向かう。数回行ってみようと思う。夕方は医者へ。さすがに身体が疲れているように思う。
古書往来座に差し入れを持って行く。
2021年6月25日(金)ぐろりや展
本日の東京古書会館の古書即売会は無事開催。ぐろりや展。御茶ノ水駅を出ると小雨が。開場前に列ぶ。今回は『サンデー毎日』の抜けを18冊、美術雑誌を4冊購入。会場で玊睛さんと会えたので以前からお話しを頂き用意してもらっていた雪岱挿絵の資料を受け取る。
それからTさんにお声がけして丸香へ。日本古書通信社に寄って連載の相談をしてから、会場で取り置いていた本の会計を済ませて帰途へ。美術雑誌にかなりよい内容のものがあり、知る限りこれ今まで参照されていないはず。
夕方、都電荒川線で向原へ。六花書林。出来上がった本の見本を受け取る。それから久しぶりに駅前のS平へ。さらにタコ焼き屋にも。
2021年6月24日(木)
七夕古書大入札会の目録が届く。小村雪岱の装幀本(近松秋江の『未練』や、『東京大観』)も載っているが入札開始最低価格が以前よりもグッと高い。今年は結構近代文学が多い。
他にも目録が続々到着。
2021年6月23日(水)
新幹線の時間を勘違いして30分以上早く新大阪駅に到着。打ち合わせもあるしと早めの新幹線の自由席に乗車して帰京。いつもの駅弁。相変わらず美味しいのにとんでもなく安い。
池袋到着後、ベローチェでアイスコーヒーを飲みながらちょっと休んで事務所へ。本日は資生堂の方が三人来所。所蔵する戦前の資生堂資料をお見せしたり、色々お話しをうかがったり。ちょっとドタバタしてお見せできない資料があったのが申し訳ない。
宅配便を受け取る。こちらについては改めて。もうお気持ちが嬉しいです。夜は幸楽でラーメンと半チャーハン。久しぶりに普通のラーメンを食べたかった。
青幻社から大正から昭和初期にクラブ化粧品が経営していた出版社のプラトン社のモダンガール本が出ることを知る。大阪の出版社で文芸雑誌『女性』や『苦楽(クラク)』で知られているが、小村雪岱繫がりだと九九九会の仲間の水上瀧太郎『勤人』や里見弴『四葉の苜蓿』などの単行本も刊行していた。後に東京に進出。山六郎や後に資生堂意匠部で活躍する山名文夫も在籍している。ツイートでは6月刊になっているがAmazonでは7月刊になっているので遅れているのだろう。その遅れに親しみがわく笑
Twitterでアップしたプラトン社の雑誌の雑誌をこちらにもまとめておきます。
【プラトン社の雑誌『女性』】泉鏡花の「龍胆と撫子」や谷崎潤一郎の「痴人の愛」なども連載された雑誌『女性』。大正11年5月に刊行開始。左上から時計回りに大正12年2月号、大正15年3月号(表紙 山六郎『碧の手套』)、大正15年4月号(表紙 山六郎 表記なし)、昭和3年2月号(表紙 山六郎 表記なし)。
【プラトン社の雑誌『苦楽』】人気を博したプラトン社の雑誌『女性』に続いて大正13年1月に創刊され、昭和2年1月号よりタイトルの表記が『クラク』と変更されている。左上から時計回りに創刊号、大正14年10月号(表紙 山名文夫「クロス・ワード」)、大正15年2月号(表紙 山名文夫「道化」)、大正15年6月号(表紙 山名文夫「青葉」)。
2021年6月22日(火)喜志
大阪へ。今日の新幹線からアイマスクを導入してみた。もう仕事をするのも読書をするのも諦めた。やはり電車の揺れに弱いのはそうは直らないのだな。ちなみに結果は熟睡。あっという間に名古屋に着く。あまりの熟睡ぶりが怖かったので名古屋からはアイマスクを外す。
大阪阿部野橋駅の立ち食いで初めてのつけラーメンというのを注文。やっぱりかけか中華そばの二択かなと。夜はホテルの部屋で電話打ち合わせ。
2021年6月21日(月)名家傑作集第三編 泉鏡花『照葉狂言』の
古書の注文品が届く。あの淡いピンク色の表紙でお馴染みの名家傑作集、その第三編の泉鏡花『照葉狂言』(春陽堂)です。今回注文したのは大正14年2月発行の改訂15版。おそらく震災の為に紙型が焼失したための改訂版で、元装では布装上製でしたが、写真のようにラフな木版摺りの紙装並製に変わっている。しかし、しかし、今回注文した理由はなんと言っても〈函〉にあります。改訂版裸本は持っていましたが、元装と異なるこの函は初めて見ました。つまらない函ですが、とてもワクワクしています。
2021年6月20日(日)
ランチは広州酒家へ。帰りに店を開けたばかりの古書往来座に寄り、昨晩の不忍ブックストリームⅡのb-spoの感想を伝える。夏目漱石の『こころ』など五冊の本の刷り部数を当てるクイズ。金曜日にリハーサルにおつきあいしたのだけど、完成度がググッッとあがっていた。しかし日差しが強くなってきた。夏が近づいてきている。
夜はニコニコ美術館の「静岡県立美術館「忘れられた江戸絵画史の本流」を巡ろう(出演:橋本麻里)」を見る。これはおもしろかった。生放送でここまでコンパクトにわかりやすく話すのは学芸員さんの準備はかなり大変だっと思う。行きたいが今週末まで。大阪の講義の翌日に打ち合わせを入れていなければ寄れたのだけど。
2021年6月19日(土)
夕方、整骨院に行ってから土曜日も動いている六花書林へ。都電荒川線で雑司が谷霊園の停留場で乗車して、東池袋、向原と二駅で下車。大阪のおみやげをお渡ししてから、ゲラを一本受け取る。駅前の焼肉屋へ。
あまり旅への思い入れはないのだけど、さすがにちょっと遠出したくなり、若し行くとしたら美味しい食事が堪能できそうな台湾かなと想像にふける。せめてもと台湾を舞台にした小説をと思い調べたら、ちょうど乃南アサの『六月の雪』(文春文庫)が文庫化されていたので購入。主人公の孫娘が、戦前の台湾が日本の植民地でだったことを知らない記述があり、おばあちゃんと同様に驚いてしまう。現代の教科書はあまり戦前の制作について書かれていないのか。
そうそう、股旅堂から注文品が届いていた。小村雪岱による装幀の花柳章太郎『水中花』(はなやぎ会、昭和7年)。外装無しで完本。目録発行前の股旅堂さんのツイートの画像に写っていて所持本より綺麗そうだなと思っていた本。
2021年6月18日(金)新興展
まぁまぁ晴れ。朝一で神保町へ向かい東京古書会館へ。本日の古書即売展は新興会。近代文学ものとはあまり縁の無い即売会ですが、念のため足を伸ばす。コロナ禍の影響で初日の18日のみの開催に変更。
その後丸香に列び月見山とかしわ天を食し、日本古書通信社に寄ってから田村書店へ。かなり久しぶりだったので一冊購入。ご主人にワクチン接種の話をうかがう。それから新興会でご挨拶した浅倉屋書店さんに薦められたので萬響へ行くも昼食の為か不在、気を取り直して日本書房に寄り、もう一度田村書店と新興会で細かい買いものをしてから池袋に戻る。
気づけば夕食時だったので明治通りに出てとなりの二豊へ向かうもすでに支度中の札にかわっていた。頼めば行けるような気もしたけど迷惑かと思い諦め、通りを渡って目白方面へ歩き広州酒家へ。が、こちらもすでに準備中。残念。コンビニ食かと考えながら100円ローソンでサワーを二本買い、帰宅前に閉店間際の古書往来座に寄ってみたところ思わず話し込んでしまいカバンからサワーを取り出して長居してしまう。瀬戸君の不忍ブックストリーム用の企画のテストに参加。これはおもしろいよ、瀬戸君。