三連休とはいえ、仕事をしています。夜は友人と池袋駅近くで合流し、もつ鍋で新年会。お互いの仕事の近況など。スクーター屋をやっている友人にヴェスパ、ランブレッタの話を聞いたり、こちらは装幀を話をしたり。最近、ヴェスパはまったく乗っていない(150GSというのに乗っています)。
店を出た後、事務所でコーヒーを飲みながら、友人に漢字の「一」の考え方、扱い方についてじっくりと話し込む。「一般の人にはわからんだろうな〜」という真っ当な意見をもらったのだけれども、門外漢のタイポグラフィについての話をじっくりと聞いて、理解する努力をし、意見まで述べてくれるのは本当にありがたい。
装幀の仕事:松村正直『高安国世の手紙』六花書林
■装幀の仕事
松村正直『高安国世の手紙』六花書林
判 型:四六版
製 本:上製 丸背
カバー:ビバルデ(スノー)マットPP
表 紙:里紙(うすねず)
見返し:OKミューズコットン(かれは)
飾り扉:OKミューズコットン(しろ)
帯 :スノーフィールド(ホワイト)
花 布:はなぎれ50 伊藤信男商店
しおり:しおり24 伊藤信男商店
装幀 :真田幸治
版元は詩歌書の出版社、六花書林。版元処女出版の『東雲抄』から現在に至るまで、すべての装幀をやらせてもらっています。松村正直(まつむらまさなお)さんの本は前回の『短歌は記憶する』(六花書林)でも装幀を担当しました。カバーは特色とスミの二色で、タイトルはつや黒の箔押しです。
日録9月20日(金)
朝方、仕事の区切りをつけてから丸ノ内線で神保町(新御茶ノ水駅)へ向かう。早歩きでJR御茶ノ水の駅から坂を下っても汗をかかなくなってきた。夏は終わったのか。もう秋なのか。古書会館に到着したのは10時30分過ぎ。今日は和洋会。昭和一ケタの雑誌に目を通すも、ひっかかるものは少なめ。
適当に切りあげて五反田へ向かう。東部古書会館では「五反田遊古会」。ふと目はいった、あまり見ないタイトルの戦前の雑誌を手にとったところ、研究に関連がありそうな文章を発見。こういった資料との出会いは足をつかって地道に古書展に通うしかない。
夜は横浜へ。異動で地元に戻る友人を囲んで会食。皆、ヴェスパ繋がり。行きは副都心線経由で、帰りは湘南新宿ライン。湘南新宿ラインの方が早いよう。
装幀の仕事:常盤新平『私の「ニューヨーカー」グラフィティ』
ブログをまめに更新してみようと思いたち、日々のことなど書き連ねていたけれども、読み返してみたら装幀の仕事を一冊もアップしていないという……
ちょうど昨日(18日)受け取った新刊の見本があるので早速アップしてみます。
幻戯書房から近々刊行予定の常盤新平さんの『私の「ニューヨーカー」グラフィティ』です。
昨年末に出た『明日の友を数えれば』に続いての常盤さんの本の装幀となりました。
紙のセレクトであたたかみのある風合いを持たせつつ、シックな雰囲気に仕上げました。
判 型:四六版
製 本:セミハード 角背
カバー:竹あやGA(きなり)マットニス
表 紙:Mag(ミスト)
見返し:Mag(ミスト)
飾り扉:Mag(ミスト)
帯 :エコジャパンR(るり)
花 布:ヘッドバンド93 伊藤信男商店
しおり:しおり30 伊藤信男商店
装幀 :真田幸治
9月17日(火)
夕方に大塚は六花書林へ。
今日はお祝いの集い。ワインバーで美味しい料理を頂きつつ、お酒を堪能(強くはないのですが)。いつもより少しだけ気兼ねなく煙草を味わいながら。疲れていたのか、二軒目の蕎麦屋でちょっと眠ってしまったけれど。確か二軒目で聞いた「お酌の小話」はかなり気に入ったかも。しかし、大塚は街の大きさの割にとても素敵なお店が多い。
日録9月16日(月)敬老の日
前日の湘南新宿ラインの最終で実家は茅ヶ崎へ。
池袋から一本で帰れるのでとても助かる。
今日は台風の中、猫とたわむれたり、
すっかり雨雲もなくなった街を散歩したり。
図書館まで足をのばして、雑誌を読むもすぐに閉館してしまったので
近所にある美術館でやっていた「魯山人の宇宙」を見る。
500円。
閉館時間間際だったので人があまりいない中ゆっくり見れたのはよかった。
二階にあるカフェからは綺麗に富士山のシルエットが。
そういえば池袋の事務所の建物屋上からも天気が良いと時々見れるな、富士山。
夜はお刺身でした。
小さい頃、子どもたちが地引き網をする団地のイベントがあって
シラスをビニール袋一杯に持って帰っていた記憶がある。
日録9月13日(金)
金曜日なので朝から神保町へ。開場したばかりの古書会館地下へ降りる。今日の古書即売会は趣味の古書展。
目的の古書店の棚は相変わらずの大盛況だ。資料として集めている雑誌などを十数冊ほど購入したので宅急便で送ってもらう。持ちかえることも考えたけれども、疲れて仕事ができなくなってもね……。
会場を出て打ち合わせを済ませてから事務所へ戻って仕事へ。
届いていたメールを見たら、見本があがってきたとのこと。
寄って受け取ってくればよかった。
ベイスターズの試合は無かった。
明日から世の中は三連休。茅ヶ崎へ戻る月曜日を除いて仕事の予定。
『活字の世紀 白井赫太郎と精興社の百年』
創立100周年を迎えた精興社の記念出版である田澤拓也『活字の世紀 白井赫太郎と精興社の百年』を頂いた。
装幀は精興社出身の装幀家、桂川潤氏。カバーの紙はリ・シマメ、それにタイトルはつや消しの金箔。カバー表の三島正氏による写真は、精興社書体がおさまった活字ケースが収納されたケース架(ウマ)。落ち着いた、とても品のある装幀。カバー裏はどうも奥付の組み版のように見えるけれども、じっと見てみたが残念ながら読めず。
100周年を社史という形にこだわらず、小説という形で区切りをつけるのも面白い。
あとがきで紹介されている精興社の本のうち『白井赫太郎の思い出』『山田一雄の思い出』『白井倉之助の思い出』『青木勇の思い出』は持っているが(精興社に興味を持って関連書を探して読んでいた時期があるので)、『白井イチ 思い出の記』は知らなかった。いつか手にとってみたい。
日録9月11日(水)
郵便が届く。戦前の雑誌の創刊号。
小村雪岱の作品が載っている雑誌なのだけれども帯付きなんて初めて見た。
残念ながら帯の絵は雪岱ではなく吉田貫三郎。
たまっている書類の整理。
フォントの年契約の書類がでてくる……
本文仕事。
ベイスターズ、ジャイアンツ相手に8回表ノーアウト満塁で荒波、後藤、金城が凡退。
2×1で負けた。
中継ぎががんばった。
あと一本がでないのが強いチームとの差か。
夜は近所のラーメン屋と謳っている飲み屋へ。
おまけのおかずが三皿もでてきた。豆腐、キムチ、めかぶ。
年輩の常連さんが東京オリンピックまで生きるぞと話していた。
日録9月10日(火)
歌誌『未来』の今月号が届く。
いや届いたのは昨日だったか?
田中槐さんの頁に目を通す。
ラフを作成。
もう少しか。
夕方のジュンク堂から出てすぐ小道にはいると
ちょうどみつぼが開店していて危ない。
油断していると着席している。
18時までは飲み物の割引があるので
瓶ビールもろもろで1000円いかないぐらい。
石神井書林さんの『古本の時間』(晶文社)を読む。
『古本の時間』、装幀は平野甲賀さん。
平野さんの装幀というと、その書き文字に目がいきがちだけれども
紙材の選び方が若々しい。
しかしこの文章、古本屋さんの書く文章のような気恥ずかしさが一切無いのはどういうことだろう。
上手い。
ベイスターズ、ジャイアンツ相手に9回表ワンナウト満塁で荒波が併殺。
2×1で負けた。
三浦の好投が救い。