創立100周年を迎えた精興社の記念出版である田澤拓也『活字の世紀 白井赫太郎と精興社の百年』を頂いた。
装幀は精興社出身の装幀家、桂川潤氏。カバーの紙はリ・シマメ、それにタイトルはつや消しの金箔。カバー表の三島正氏による写真は、精興社書体がおさまった活字ケースが収納されたケース架(ウマ)。落ち着いた、とても品のある装幀。カバー裏はどうも奥付の組み版のように見えるけれども、じっと見てみたが残念ながら読めず。
100周年を社史という形にこだわらず、小説という形で区切りをつけるのも面白い。
あとがきで紹介されている精興社の本のうち『白井赫太郎の思い出』『山田一雄の思い出』『白井倉之助の思い出』『青木勇の思い出』は持っているが(精興社に興味を持って関連書を探して読んでいた時期があるので)、『白井イチ 思い出の記』は知らなかった。いつか手にとってみたい。