10月23日(金)特選古書即売展

今日の東京古書会館の即売会は特選古書即売展。年に一度の古本のお祭り「東京名物神田古本まつり」の口火を切る即売会でもある(ちなみに「東京名物神田古本まつり」は今年で56回目とのこと)。毎年、早めに入口の行列に列ぶも今年は少しゆったり八時半に家をでた。とはいえまだ行列は10人に満たなかったけれども。目録注文品の二冊のうちの泉鏡花『袖垣』は無事当選。函付はほとんど見ることの叶わない一冊。本冊はどうも開いたことのない雰囲気でピンピンの状態。もう一冊は残念ながらハズレ。昼過ぎに五反田の古書会館でおこなわれている「本の散歩展」へ移動。小村雪岱の挿絵の間接的資料となりそうなものを購入。

泉鏡花の大正期の単行本『袖垣』。大正3年に誠文堂から刊行。収録作品は「銀短冊」と「若杜」。装幀者は不明。

10月18日(日)「月映」東京ステーションギャラリー

トークショーの前日の夕方、思い立って東京駅へ。東京ステーションギャラリーで行われている展覧会「月映」へ。ちなみに「つくはえ」と読む。田中恭吉、藤森静雄、恩地孝四郎らによる雑誌『月映』を中心とした展示で、特に私家版『月映』などが興味深い。じっくりと見ていたら二時間たっても半分も見ることができず、閉館時間を気にしながら最後は流すように見終えた。充実した展示内容を堪能する為にももう一度この展覧会に来たいと思う。

図録の表紙。

池袋に戻って、西武の地下から地上に上がろうとするとどうも外から賑やかな祭り囃子が。「月映」展のことで頭がいっぱいだったけれども、今日がちょうど御会式の一番盛り上がる三日目の最終日であることに気づく。家に向けて明治通りを歩いていると、万燈を掲げて練り歩く行列と並んで進むことに。初めて見た時は纒の振り姿に見とれたものだけど、今は万燈のゆったりした雰囲気にも惹かれるようになった。