2021年1月18日 設営第一日目

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日比谷図書文化館に午前11時に集合。設営の開始。帙と函はあるのに本冊が見当たらなかった泉鏡花の『斧琴菊』(「よきこときく」と読みます)は結局見つからず、顔なじみの古書店に注文した……。

日々の準備で身体はもう疲れ切っているがもうひと踏ん張り。配置図は完成しているので、今日は監修者の仕事はあまりないだろうと、会場で寝ているだけかと勝手に思っていたが、細かな指示など当たり前だがやることが滅茶苦茶あった。ぎりぎりに新聞連載小説の挿絵のセレクトを済ませて切りあげる。

明日19日は大学の講義で大阪。常宿のホテルに注文した『斧琴菊』は届けてもらうように手配してあるので、水曜日に帰京したら直接会場に『斧琴菊』の本冊を持ち込む予定。

2020年12月3日(木)撮影日第一日

展覧会用に小村雪岱の装幀本をひたすら撮影。とはいえ、わたしは補助で本を整理しながら差し出す役割。撮影はO澤さん。想像以上にしんどい作業でじんわりと体力を削られる。休息を挟みつつ、五時間以上撮影。花田でラーメンを食べてコーヒーを飲み、解散!

2020年11月29日(日)

ひたすら書き仕事をしている。しかし本業で急ぎの仕事もあるので、書き仕事をしていると本業が気になり、本業をしていると書き仕事が気になるという。割り切って集中するしかないのですが。11月が終わる。書き仕事は実は11月中に渡す予定だったのです……。嗚呼。

2020年11月27日(金)和洋会と五反田遊古会

朝一で神保町の古書会館の和洋会へ。コロナの件もあるので列ぶのは控えて、10時少し過ぎに到着。すでに列はなかったので前倒しで入場したのかもしれない。見て回るも戦前の雑誌は見当たらない。小村雪岱の装幀本だと函背欠の水上瀧太郎の『明窓集』が500円で、カバー欠も函付の佐佐木信綱『竹柏漫筆』が3000円で並んでいたが、両冊とももう何冊目のダブり本かもわからないし、『竹柏漫筆』は小高いので(現場的に)見送る。しかし、今回は稀本を入手。谷崎潤一郎の『人魚の嘆き』(春陽堂)を現場の棚で見つける。ちなみに五版。丸香で丸天かけ小。

五反田へ移動して、東部古書会館へ。五反田遊古会。吟味して、杉浦非水表紙絵の『現代』と未所持だった『主婦之友』を一冊。『主婦之友』は昭和2年から15年(雪岱歿年)まで集めているがかなり揃った気がする。ファミマのコンビニコーヒーでサクッと休息して帰宅。仕事。

2020年11月26日(木)

11月に入っても、どうも、暖かい。こう暖かいと冬物をだすのも憚られるがそういうわけにもいかず一応すでに出したものの、活躍の場がない。ストーブも数度つけたもののその後はつけることもなく、今日ひさしぶりにつけたが一度部屋が暖まってしまうとつけ続ける必要もないぐらい。ただ、このぐらいの暖かさ、いや寒さか、は珈琲が美味しいです。

かかりつけの内科へ。先週お願いした血液検査の結果を見ながら指導を受ける。

昨日、大阪から戻ってきたさいに用事があった渋谷の中村書店に寄るも、なんと臨時休業。山手線に乗り直すのもつまらないので、副都心線に乗って雑司が谷で下車。鬼子母神の参道を抜けて、巨木の霊気を浴びながら帰宅。往来座に寄って、一冊購入。店番をしていた退屈君に講義を受ける。

2020年11月25日(水)

ホテル泊。アラームを設定していたにもかかわらず起きたら予約している新幹線発車の時間の15分前だった。やはり朝の7時前後に新幹線は疲れがたまってくると睡眠時間三時間で起きるのは厳しい。iPhoneのアプリで新幹線の予約を変更する。食事の後、ネットで事務作業をして提出物を一つ一つチェックするのは時間を結構とるなぁ。二度寝。

10時半に再び起きてコーヒー。チェックアウト。新幹線は空いている。朝一の新幹線は疲れ切っていていつも熟睡だったが、今日は二度寝のおかげで快適。

2020年11月24日(火)

扶桑書房目録着。未知の長田幹彦本が掲載されていたので即注文するもすでに品切れ。後学の為にどんな本かを聞いたところ文庫本に近い雰囲気らしい。まだ知らない幹彦本があるのかとため息つきつつ電話を切ったその五分後、不意に扶桑さんから着信。笑いながら「ごめん!ごめん!」と。作家名の表記ミスとのことでした。安心しました。

2020年11月20日(金)趣味の古書展

さて、本日の神保町の古書会館は趣味の古書展こと趣味展。これはさすがにと思い、久しぶりに9時前に到着、列ぶ。それでも20番目だったのは驚いた。前回に続いて整理券が配付される。番号順に前倒しで入場。扶桑書房の棚へ。小村雪岱関係はあまり見当たらず、久保田万太郎の『雨後』の函付も手に取ったりしたがすでに四冊はあるのでさすがに友人に譲る(『雨後』は意外と美本は難しいのと、函の題簽の色が紫色とオレンジ色の二種あるので上位二冊をつねに用意するようにしていると自然と四冊常に並ぶことになる)。雑誌は少なかったが、それでもいいものがあった。『少女世界』の合本には杉浦非水の表紙絵もあったし、竹久夢二の挿絵や口絵がふんだんにはいっている。それと『ハガキ文学』も一冊。小杉天外の『恋と恋』(春陽堂、明治34年、初版)は口絵欠だが買いやすい値付けでありがたい。ほかに恩地孝四郎の扉絵の小型本など計15冊ほど購入。昼食は丸香。帰宅して大急ぎで仕事。