朗文堂にて月一回行われている古谷昌二さんを講師とする「ちいさな勉強会 平野富二の会」も今回で第8回。次回が最終回となるのでちょっとした淋しさを感じる。今回は富二と印刷機について。新資料が怒濤の如く壁に映し出される。一体、どうやってここまでの資料を探し出し、また整理されているのだろうかと考えてしまうぐらい、その量は膨大だ。
Category Archives: 日録
10月19日(月)トークショー
仕事に区切りをつけて神保町へ。岡崎武志さんと小山力也さんののトークショーが行われている東京堂へ。岡崎さんの『気まぐれ古本さんぽ』(工作舎)と小山さんの『古本屋ツアー・イン・首都圏沿線』(本の雑誌社)の発売を記念してのもの。小山さんの本の装幀と本文をやらせてもらったので今日は招待枠でお邪魔する。会場は6階。開始から20分ほど遅れて着席。会場はほぼ満席だ。しかし、まぁ、とにかく岡崎さんのトークが上手い。最近、自分が論文の発表で人前で喋る経験をしたせいか、そのすごさが以前よりもかなりわかるようになった。ちょっとした時に差し込んでくる本筋以外のネタも良い感じ。小山さんも自分では「全然ですよ〜」と言っていたけれども、とても自然なトーク。上手いものだなー。会場では見知った編集者さんが何人かいらして挨拶。打ち上げは近所の地下の中華へ。仕事のことを気にしつつだったので、ソフトドリンクをはさみながら三杯ほど頂いて帰宅。ちなみに小山さんは『古本屋ツアー・イン・首都圏沿線」の他に、原書房から『古本屋ツアー・イン・ジャパン それから』も刊行します。会場でも小山さんが言っていましたが「一月に古本本が三冊でる奇跡」よ。笑いの絶えないなごやかなトークショーでした。
画像はトークショー会場にて先行販売していた『気まぐれ古本さんぽ』に岡崎さんにサインを入れて頂いたところ、似顔絵を表紙に描いてくれた。嬉しいなぁ。岡崎さんのイラストは玄人はだしのレベルだと改めて思う。ちなみに装幀をした『古本屋ツアー・イン・首都圏沿線」は会場で販売しているにもかかわらず、まだ見本を手にとっていない不思議な状態。装幀家より読者が先に手にとってるよ、Mくん!おーい。待ってるよー。
10月7日(水)
思えば8月の終わりから9月上旬まではタイポグラフィ学会誌、それから昨日入稿した本(まだ校了ではないけれども…)、タイポグラフィ学会の総会に論文発表とちょっと、キツめの日程だった。もちろん、その間にも装幀仕事は普通にあるわけなので。今週末は「Viva la 活版 Let’s 豪農の館」で新潟に行くしで、中々ゆっくり休んでという日がないのはしんどい。美味しいものでも食べたいなと。
10月6日(火)校了ではないけれども。
ここ数週間、かかりっきりだった仕事からとりあえず手が離れた。色々な人の読み違いで想像を絶する作業量になってしまった……。今から不義理していた他の方の仕事にとりかかります。
困った
忙しすぎてブログを書く余裕が無い。定期的に書こうと考えていたので、とりあえず元気に仕事をしている事だけ書いておく。論文掲載誌を方々に送らなければならないのに、それも偶然直接会った人にしか済んでいないのは誠に申し訳なく……。
9月19日(土)「タイポグラフィ学会誌08号」刊行披露会 &第3回本木昌造賞授賞式
タイポグラフィ学会の総会を終えてから「タイポグラフィ学会誌08号」刊行披露会、そして第3回本木昌造賞授賞式。場所は東洋美術学校の学生ホールにて。「「雪岱文字」の誕生 春陽堂版『鏡花全集』のタイポグラフィ」の発表。なんとか終了。雪岱論が語られる時に必ずついてまわる、山本武夫による重要ながらも問題の多い証言を検証し、その証言にでてくる審美書院版『寒山詩集』を否定しています。そもそも、この昭和3年に刊行された『寒山詩集』がなぜ、大正期に作成にとりかかった資生堂和文ロゴタイプの元の資料であると語られてきたのか、やはり雪岱の弟子にあたる位置付の山本の証言ゆえのことだろう。
9月15日(水)ちいさな勉強会 平野富二の会 第7回
一ヶ月というのはあっと言う間だなと。朗文堂にて月一回行われている古谷昌二さんを講師とする「ちいさな勉強会 平野富二の会」も今回で第7回。仕事が立て込んでいたけれどもなんとか終わらせて朗文堂へ。自転車で向かおうと思ったら、雨がポツポツと降り出して、急いで戻って電車で出直す。本日の書簡、とても貴重な内容だった。資料は目の前にあってもわからないものだなぁ。
9月になってからの忙しさにヒリヒリしていたけれども、一部はクリア。連休中も基本仕事しています。
論文「「雪岱文字」の誕生 春陽堂版『鏡花全集』のタイポグラフィ」
タイポグラフィ学会の学会誌08号が刊行されます。それに伴い刊行披露会および、第3回本木昌造賞授賞式が9月19日(土)に行われます。僭越ながら私も論文発表の時間を頂いています。詳しくはタイポグラフィ学会のHPにてご覧下さい。
今回の学会誌には私の投稿した論文「「雪岱文字」の誕生 春陽堂版『鏡花全集』のタイポグラフィ」が掲載されています。参加していた新宿私塾4期の修了制作にて「小村雪岱」をテーマとして取り上げてから11年も経ってしまいましたが、ようやく形にできました。これからは定期的に発表していける土台はできたかなと。
9月6日(日)夜のDenny’s
ここ一週間、ただひたすら組み、字間を調整し……。最後の追い込みで夜のDenny’sで0時から四時間休息無しでチェック作業。珈琲のおかわりはやっぱりありがたい。雨が降っていたので一番近い駅よりファミレスに最初行ったのだけれども、いつのまに0時前で閉店になっていた。
9月4日(金)自転車に乗って
打ち合わせ先が近所だったので自転車で向かう。しかし今日は暑いな。帰りに早稲田の気に入っている喫茶店でランチ。やっぱり学生街なんだなと実感。客が他にいない。今週はまったく本を読む時間がない。